みなさんは日本酒がお好きでしょうか?
世界にはワインやビールなど様々なお酒がありますが、最近ではヘルシーなことで人気となった日本料理ブームとともに日本酒の需要も高まってきています。
今回はヨーロッパと東南アジアに焦点をあてて日本酒の需要について調べてみましょう。
日本酒の消費量について
最初に国内での日本酒の消費量を見てみるとピーク時は約170万キロリットルでしたが、最近は3分の1以下の約53万キロリットルと国内では実は落ち込んでいることがわかります。しかし、最近では日本酒業界の努力もあり20代から30代の若年層では消費量が上昇に転じてきており徐々に力を取り戻しつつあるようです。
では国外ではどうなっているのでしょう?
2018年度のデータではなんと9年連続輸出増で、初の輸出額200憶越えとなっています。これは2007年度と比べ約3倍にも増えています。
また日本酒造組合中央会も海外展示会への出展や日本酒事情を伝える海外サポートデスクの設置などの取り組みを行い、業界全体で日本酒ブームを後押ししています。
では東南アジアではどうなっているのでしょう?
輸出金額上位10ヵ国にはシンガポールが上位にランクインしています。
輸出量で見てみるとそこにタイが加わるような形になっています。タイではもともと仏教が広く根付いており、仏教の戒律で飲酒が戒められているためタイ国内ではこれまで飲酒をする人があまり多くありませんでした。
しかし時代の変化とともに飲酒を行う人が増えてきているようです。女性の間では甘い梅酒やスパークリング清酒などが飲みやすく好まれているようです。
ですがタイではお酒に関する様々な規制があり、例えば小売店で種類を販売できる時間が決められており、仏教関係の祝日には販売が禁止されているので気をつける必要があります。
シンガポールは他の輸出金額上位国のアメリカや中国などと比べて、人口が圧倒的に少ないです。タイと比べてみてもタイの人口が約6900万人に対しシンガポールは約560万人と10倍以上の人口差になっています。
しかしシンガポールはタイと日本酒の輸入量はほとんど変わりません。
シンガポールの特徴としては大きな経済成長を遂げ一人当たりのGDPも日本の約1.5倍と多くまた全国民の3割超が富裕層になっています。
そして食費のうち6割以上を外食費に使っており外食文化が根付いているようです。
シンガポールでの日本酒の値段は日本の2倍以上で小売店から販売され、飲食店での提供になるとさらにその2倍という高級品になっています。シンガポールでも人気の獺祭を頼むと1合で2000円を超すそうです。
そんな高級品にも関わらず日本酒の人気があるのは日本食に対する信用度が高く、高いけれど安心安全というような認識があるからだと思われます。
最後はヨーロッパについてです。
イギリスでは酒類全般について額では上位国に劣るものの平成29年に輸出額が前年比2.7倍と最近非常に大きく成長しており、清酒においても徐々に認知され始めています。
2019年2月からEU(欧州連合)との経済連携協定が発効され、日本から輸出される酒類の関税が撤廃されました。
また地理的表示(GI)という制度のおかげで、日本酒などのブランド価値向上が見込まれます。
GIというのは気候や風土それらと結びついた伝統的な製法によってつくられる産品を保護する制度のことでいわゆる地域ブランドです。国内では例えば米沢牛や夕張メロンなどがあります。
GIに登録された産品は特許や著作権などと同じ知的財産権として保護されるので、今まで実はヨーロッパでは他の国が作った日本酒ではない酒を日本のものとして認知している方もいるそうですがそういった悪いイメージを払拭できそうです。
さらにフランスではフランス料理と日本酒のマリアージュ(組合せ)が注目され、フランス人による日本酒のコンクールが開催されるなど日に日に人気を増やしています。
日本酒の海外売上を増やしませんか?
ヨーロッパと東南アジアは上位のアメリカやアジア諸国と比べると現段階では輸出量も少ないですがこれから先、さらにシェアを伸ばしていく可能性を秘めていると考えられます。
しかし、販売方法について様々な規制があったり現地の小売店で保管方法の知識がないため品質が落ちてしまったりと自力では販売量を拡大するのが難しい場面に遭遇するかもしれません。
そこで海外販売を広められるように、販売パートナーを作ってみるのはどうでしょうか?
当社では日本酒と各種酒類および食品の海外販路拡大に力を入れており、無料相談も承っておりますのでお気軽にご連絡ください。
セカイセールスコンサルティング合同会社 / Sekai Sales Consulting LLC
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